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洗面化粧台を脱衣所から開放 パナソニックがリビング設置新提案

廊下に設置した洗面化粧台「フロートワイドカウンタープラン(Wall to Wallタイプ)」

パナソニック ハウジングソリューションズは、脱衣所以外にも設置できる洗面化粧台「フロートワイドカウンタープラン(Wall to Wallタイプ)」を8月21日に発売する。標準機能を備えたエッセンシャルプランの価格は28.9万円。

脱・脱衣所として、リビングや廊下、寝室などにも設置できる洗面化粧台。洗面台の下の扉付き収納スペースをあえてなくした「フロート」タイプで、空間と調和するデザインを特徴としている。

同社ではこれまで、脱衣所以外に置ける洗面化粧台は最上位シリーズの「Lクラス ドレッシングラシス」のみで展開。今回、普及価格帯の「C-Line」で初めて実現し、手頃な価格でホテルのような上質な空間づくりを可能とする。

例えばLDK空間の中に設置すれば身支度をスピーディーに快適に行なえる環境が整えられ、寝室に設置すればくつろいでボディーケアができ心身をリセットできる空間を構築する。なお寝室などに設置する場合は、客人用の洗面化粧台を別途設置する想定としている。

洗面台の下の扉付き収納スペースをあえてなくした「フロート」タイプ
LDK設置イメージ
寝室設置イメージ
ランドリールーム設置イメージ
ファミリールーム設置イメージ

洗面化粧台でデスクワーク

脱・脱衣所の新提案は、同社が実施した洗面化粧台の使い方アンケートにおいて、予想外の結果が集まったことをきっかけに企画がスタートしたという。

「洗面化粧台は近年、従来の『手洗い』『洗顔』『髭剃り』といった用途だけでなく、『デスクワーク』『ボディーケア』『アイロンがけ』『生け花』とさまざまな用途に使われているということが明らかになりました。デスクワークについては、コロナ禍でリモートワークになった夫婦が、どちらもオンライン会議をする際に同じ空間にいられないことから、一方が洗面化粧台でデスクワークをするという例も多数ありました。私たちが思っていた以上に、洗面化粧台は色々な使い方がされていることがわかり今回の商品企画につながりました」(パナソニック ハウジングソリューションズ 水廻りシステム事業部 国内マーケティング統括部 統括部長 窪井 健司氏)

洗面化粧台の使い方アンケートの結果。従来の「手洗い」「洗顔」といった用途だけでなく、「デスクワーク」「ボディーケア」などにも使われている
洗面化粧台でのデスクワークはリモートワーク増加によって増えたという
生け花において、水の中で茎を切る水揚げをできる場所として洗面化粧台を使う人も多い
パナソニック ハウジングソリューションズ 水廻りシステム事業部 国内マーケティング統括部 統括部長 窪井 健司氏

カウンターの基本幅は1,200mmと1,700mmの2種類。1,200mmはセンターボールで、1,700mmは左右のボール位置を選べる。壁と壁の間に設置するWall to Wallタイプのため、施工時に幅が合わなかった場合は1mm単位で現場でカットできる。

脱衣室と比べて廊下やリビングへの設置は建具やキッチンとのコーディネートが求められるが、C-Lineでは昨今のトレンドを意識した扉柄を19柄を用意。キッチンや建具とのトータルコーディネートを可能とする。

洗面ボウルにはスゴピカ素材を使用し、水や油をはじき汚れがつきにくく、サッと拭き取るだけできれいになる点を特徴としている。

カウンターの基本幅は1,200mmと1,700mmで、現場で1mm単位でカット可能
昨今のトレンドを意識した扉柄を用意

収納がないフロートタイプを採用した点については、あえて収納の引き出しをつけないことで生まれる空間を、自由に使ってもらうことを狙いとしている。

収納を省略したことで、従来の同社おすすめプランより価格は約16%ダウン。収納以外の設備が同一の場合、収納ありのプランは34.2万円で、収納がない今回のフロートワイドカウンタープランは28.9万円となる。

また同社は洗面化粧台をこれまでも「洗面ドレッシング」と称していたが、新たに「Panasonic DRESSING」と定義。洗面化粧台が脱衣所にあるのが当たり前ではなく「脱・脱衣所」として、住まいのあらゆる場所で多用途に使えることを提唱する。

収納の引き出しをつけないことで生まれる空間を自由に使ってもらうことを狙いとする
収納以外の設備が同一の場合、収納ありのプランは34.2万円で、収納がない今回のフロートワイドカウンタープランは28.9万円