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「ひたむきテレワーカー」もちょっと一息 休憩を促すドリンク定期便
2025年4月25日 19:23
味の素AGFは、パーソナライズドリンクセットの定期便「ココロヒトイキ」、およびD2C専用オンラインストア「AGF MALL」を4月25日に本格スタートした。ココロヒトイキの価格は1セット21本入りで2,160円。配送頻度は15日に1回もしくは30日に1回。販売はAGF MALL。
ココロヒトイキは、テレワーク中の気持ちのリズムを整え、休憩をサポートすることを目指すサービス。働き方が多様化し、テレワーク、出社、ハイブリッド型など、様々な働き方に自分をフィットさせることが求められるが、テレワーク中は「休憩をうっかり忘れてしまう」「ついだらだらと休憩を取ってしまう」など、気持ちのリズムが乱れがちであることに着目した。
事前の調査でも「休憩しても疲れが取れない」「仕事のスイッチが入らない」「仕事に集中できない」など、テレワーク中の仕事や休憩に悩みを持つ人が半数以上いることがわかった。また、働く中で休憩が必要と考える人は96%に及ぶが、昼休憩以外で休憩が取れている人は38%と、休憩の必要性と取得実態のギャップも明らかとなった。
こういった悩みに対してココロヒトイキでは、ユーザーのなりたい気持ちでドリンクを選ぶという嗜好体験を通じて、仕事と休憩、気持ちのリズムを整えるドリンクセットを提供する。
ココロヒトイキは30種類以上のドリンクを、仕事中切り替えたい気持ちに合わせた4つのカテゴリーに分類。気持ちを引き締めたい時の「UEMUKI(ウエムキ)」、気持ちをすっきりさせたい時の「SUKKIRI(スッキリ)」、気持ちをゆるめたい時の「FUU(ふぅ)」、もうひと頑張りしたい時の「GOHOUBI(ゴホウビ)」のカテゴリーを設定した。
セット内容は、購入者向けに用意されている働き方アンケートの回答からわかる「働き方タイプ」に基づき、「UEMUKI」が多めのセット、「FUU」が多めのセットなど、個々の仕事との向き合い方に合わせた7種類21本を届ける。
働き方アンケートで購入者側に提示されるのは具体的に、「目標に向かって突き進みすぎちゃう猪突猛進ワーカー」、「毎日のオンオフはしっかり切り替えたい、メリハリワーカー」、「毎日のルーティンに彩りを与えたい、ひたむきワーカー」、「ちょっぴり自分に甘いところがある、マイペースワーカー」の4タイプ。ココロヒトイキは24年10月からすでにテスト販売を行なっており、そこでは多い方から、猪突猛進ワーカー、メリハリワーカー、マイペースワーカー、ひたむきワーカーの順だったという。
LINEと連携すると、休憩をとりたいタイミングに通知が届き、休憩のタイミングをサポートするほか、届けた7種類21本から「なりたい気持ち」に合わせてドリンクを選び、“休憩時間の気持ちの切り替え”をサポートする。
また、商品の注文に合わせて「パーソナルページ」が作成される。ドリンク記録をつけることができ、休憩前後の気持ちの変化と味の好みを記録。記録した「ドリンクと気持ちの変化」を週・月単位で見える化する。
そのほか、届いたセット全体に対する評価を入力する、次回増やしたい“気持ち”を選ぶ、全体のバランスをチェックするといったことが可能で、2回目のセット内容に活かされる。つまり、初回、2回目、3回目とセット内容が変化していき、好みなどに合わせてセット内容がよりパーソナライズされていく。
テストでは7割が「休憩に良い変化があった」
味の素AGFでは、Relax、Reset、Refreshの「3R」がココロの健康につながるという考えのもと、「いつでも、ふぅ。AGF」をコーポレートスローガンに掲げている。味の素AGF 代表取締役社長 島本憲仁氏は、ココロヒトイキも「ふぅがあふれる社会」を目指すための取り組みと説明した。
こういった取り組みに向けて、味の素AGFでは新事業創造を目的とした、組織横断型の役員、管理職、一般社員が混合したメンバーでチーム化。また、商品ではなくサービスを創造する「ビジネスクリエイション部 新ビジネスグループ」を発足した。
ココロヒトイキは若い社員が提案したものであることを説明した上で「先日もこのメンバーと話したら、“提案で本当に導入できて嬉しい、この会社をもっと好きになりました”と言ってくれたのが本当に嬉しくてですね。成功するか失敗するかではなくて、そういうことを実現できる会社なんだということを証明できたことが私の誇りです」と話した。
執行役員・ビジネスクリエイション部長 中沢正規氏は「社会では従業員の健康に投資することで生産性を上げ、企業価値の向上を図るという考え方が十数年前から浸透してきたが、コロナ禍で働き方が変わった」とし、休憩を取れていないというデータを説明。「そこで、当社が強みとするスティックタイプのドリンクを活かして、いい仕事をするためにちゃんと休むことを定着させる、気持ちを切り替えて仕事ができる環境をサポートすることを目指した」という。
開発担当者のビジネスクリエイション部 木村優希氏、竹川幸佑氏は、「コロナ禍以降、働く環境が大きく変わり、今までとは異なる悩みを感じる中で、働く人のココロの健康をサポートするためには、従来とは異なる新たなサービスが必要なのではないか」と考えたという。「そこから仕事中の休憩に着目し、部門を超えたチームで検討を重ね、テレワーク中の気持ちのリズムを整え、休憩をサポートするココロヒトイキが生まれました」という開発経緯を説明した。
また、竹川氏は、テスト運用時にサービス体験をしたユーザーからは、「商品が届いた時に、こんなに種類があるんだという驚き」を感じたという声があったとし、何が届くかわからないというワクワク感も提供できると強調。「ココロヒトイキを始めてから、休憩に良い変化があったと答えた人は7割以上」と話した。
小さな声に耳を傾けるオンラインストア「AGF MALL」
同日本格スタートした「AGF MALL」はD2C専用オンラインストア。味の素AGFが大切にする「一人ひとり(One to one)のユーザーのココロ(Cocoro)に寄り添うことで、味の素AGFとユーザーの間につながり(縁=En)を育んでいく」の3要素から、「COE(声)モデル」を味の素AGF流のD2Cサービスの総称とする。
COE(声)モデルでは、商品だけでなくデジタルを活用したコミュニケーション等の体験をユーザーに提供し、小さな声に耳を傾け、この中で大きな需要になりそうなタネを見つけ、成長につなげていくという活動を推進し、「ふぅがあふれる社会」を目指す。
COE(声)モデルの第1弾がココロヒトイキで、今後も一人ひとりに寄り添う新サービスを順次展開する。