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ローソン店頭で「Pontaパス」に入会できる

KDDIとローソンは、ローソン店舗における「Pontaパス」入会受付サービスを6月17日から開始する。対象は全国のローソン店舗、約14,000店(ローソンストア100を除く)。Pontaパスの利用料は月額548円。auユーザー以外も加入できる。

ローソンでも多数の特典を利用できるKDDIの月額制サブスクリプションサービス「Pontaパス」を、ローソンの店頭で入会できるようにするサービス。店頭の什器や配布チラシなどに記載される入会用QRコードをユーザーのスマートフォンで読み取り、店頭のレジでクレジットカードを登録すれば「Pontaパス」に入会できる。一連の仕組みは、リニューアルする「auかんたん決済」の仕組みを活用、新たに開発し店頭に導入する。

au回線やau IDを持っていないユーザーでも、メールアドレスを登録するだけでau IDを発行できるほか、サブスクリプションサービス(Pontaパス)への決済情報の登録も、店頭のクレジットカードの読み取りで簡単に済ませられるのが特徴。なお、デビットカード、プリペイドカードは登録の対象外。

ユーザーは自身のスマートフォンを利用して店頭やチラシなどでQRコードを読み取り、会員情報としてメールアドレスを登録。メールで送られてくる認証先にアクセスするとバーコードが表示され、これを店頭のPOSレジでスタッフが読み取り、レジでクレジットカードを登録すると、au IDとPontaパスへの入会が完了する。

この店頭の手続きでは、オンラインでの入会時に必要となるクレジットカード情報を入力する手間が省けるなど、手続きが簡素化されるのが特徴。手順が順調に進めば数分以内に完了させられる。

また、入会特典としてもらえるローソン商品の無料クーポン(コーヒー1杯など)は、クレジットカード登録時にその場で発行され、すぐに使用できる。「Pontaパス」の特典内容の全体は、オンライン入会と同じ。

店頭での入会の流れ

店頭の什器にPontaパス入会用のQRコード(写真右端)
配布チラシと入会用QRコード
Pontaパスの特典内容
QRコードを読み取ると、メールアドレスとパスワードを設定する画面に
届いたメールから認証用URLにアクセス
規約に同意すると入会登録用バーコードが発行される
発行された入会用バーコード
POSレジで提示して読み取ってもらう
続いてPontaパスの月額料金を支払うクレジットカードをリーダーで登録
完了するとすぐに使える無料クーポン付きのレシートが発行される。Pontaパス入会に精通するスタッフはオレンジ色の腕章を巻いて対応する
無料クーポンでもらえるアイスコーヒー

auユーザー以外もターゲット

Pontaパスの会員数は現在1,500万人以上。Pontaパスは24年10月のリニューアル効果で会員数を大幅に伸ばしている。加入数はリニューアル前の2024年9月から2025年3月の半年間で約1.6倍、アプリのMAU(Monthly Active Users)も1.4倍と、大きく伸長。6月3日から提供が開始された新プラン「auバリューリンクプラン」に付帯されるなど、auの特典施策の目玉にも位置づけられている。

24年10月にPontaパスにリニューアル
リニューアル効果で会員数を大幅に伸ばしている

ローソンとの連携も深めており、「ウィークリーLAWSON」クーポンなどローソンの店頭向け施策が充実しているのも特徴で、週替りで毎月合計600円以上のクーポンをローソン店頭で利用できる。また、ローソンのアプリでPontaパスのクーポンを表示できるといった相互連携も進めている。

ローソン向け特典が充実

ローソンによれば、Pontaパスの効果で日販や来店客数の引き上げに成功しており、店舗オーナーなどからも嬉しい反応が上がってきているという。今回の取り組みも全国で積極的に進めていく方針。

KDDIでは、ローソンを傘下に収め進めている「コンビニと通信の融合」の施策の一環として今回の店頭入会システムを構築。Pontaパスにローソン向けの特典を多数用意した上で、店頭の商品パッケージや什器などでPontaパスの存在をアピールし、その場で簡単に入会できる仕組みを用意して、auユーザー以外にもPontaパスへの入会やau IDを広める狙い。「会員数2,000万人を目指す上で強力な施策」(KDDI マーケティング本部 サービス推進部 部長の新井宏史氏)と位置づけている。

KDDI マーケティング本部 サービス推進部 部長の新井宏史氏
什器や配布物
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