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吉野家、ラーメン世界一を目指す 牛丼依存からの脱却

吉野家ホールディングスは、2029年度を最終年度とする中期経営計画を策定。その中で、ラーメン事業を吉野家、はなまるうどんに続く第三の柱とし、29年度には24年度の5倍となる売上高400億円、34年度にはラーメン提供食数世界一となることを目指すと発表した。

吉野家HDは従来より、ポートフォリオ戦略においてラーメン事業を柱の1つとすることを目指しており、「せたが屋」「ばり嗎」「わだ商店」など国内外でラーメン事業の強化に取り組むとともに、24年5月にはラーメンスープ・麺の開発製造会社である「宝産業株式会社」を、同年12月には関西圏を中心にラーメン店「キラメキノトリ」を展開する「キラメキノ未来株式会社」を子会社化した。

ラーメン提供食数世界NO.1構想実現に向けては、海外FC展開の拡大、宝産業商材の活用拡大、同社営業リソースの拡大、海外M&A戦略などに取り組む。

M&Aを含めた積極投資によるラーメンのシェア拡大を実現することで、国内吉野家依存型から収益分散および高収益化を図れるとしている。セグメント別売上高比率は、24年度は吉野家の67%に対してラーメンは4%だが、29年度には吉野家61%、ラーメン13%とすることを目指す。