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AIエージェント相互運用の「A2A」、グーグルからLinux Foundationに移管

Google Cloudは23日(米国時間)、Googleが提案しているAIエージェントの相互運用規格「A2A(Agent2Agent)」をLinux Foundationに寄付(donate)すると発表した。

A2AはGoogleが提案したAIエージェント連携のための相互運用規格。類似の仕組みとして、AnthropicがMCP(Model Context Protocol)を提案・公開しているが、A2Aはそれを補完するオープンプロトコルとして位置づけ、エンタープライズ用途での機能などを強化している。

Linux Foundationは、Amazon Web Services(AWS)、Cisco、Google、Microsoft、Salesforce、SAP、ServiceNowとともに「Agent2Agentプロジェクト」を設立。Googleが提唱するオープン規格ではなく、組織の上でも独立した相互運用可能なエコシステムのため規格と位置づけを変更した。

A2AプロジェクトはLinux Foundationが管理し、GoogleからはA2Aプロトコル仕様、関連するSDK、および開発ツールが提供される。A2Aは、100社以上がサポートし、AWSとCiscoが最新のバリデータとして参加する。この取り組みにより、オープンなコラボレーション、知的財産管理、長期的な管理のための堅牢なフレームワークを構築。A2Aプロトコルの採用と開発を加速するとしている。