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最後の「H-IIAロケット」 打上げが6月29日1時に決定

長きにわたって、日本の基幹液体ロケットとして多数の人工衛星を打上げてきた「H-IIAロケット」の最後の打上げが、6月29日午前1時ごろに決まった。当初、6月24日の打上げ予定だったが、第2段機体の電気系統に確認が必要な事象が認められ延期となっていた。

打上げ予定時間帯は29日午前1時33分03秒から1時52分00秒(日本標準時)。予備期間は6月30日~7月31日。

H-IIAロケットの最後の飛行となるH-IIA 50号機は、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」の打上げを行なう。GOSAT-GWは、海面水温など水循環に関する「高性能マイクロ波放射計:AMSR」と温室効果ガスを観測する「温室効果ガス観測センサ:TANSO」が同時搭載されたハイブリッド衛星。2012年に打上げられた「しずく」の水循環変動観測ミッション、2009年の「いぶき」と2018年の「いぶき2号」の温室効果ガス観測ミッションを発展的に継続する。

H-IIAロケットのこれまでについては別記事で詳しく紹介している。