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川口駅直結「ららテラス川口」を見てきた 5月31日開業

三井不動産は、2021年2月に閉店したそごう川口店を改装した新店舗「三井ショッピングパーク ららテラス川口」を5月31日にグランドオープンするのに先駆け、メディア向けの内覧会を開催した。

築30年が経過したそごう川口店の建物を継承し、これまで親しまれてきた大理石や大時計など、「価値あるもの」は、その魅力を損なわないよう残しながらリニューアル。エレベーターやエスカレーターなどは再整備して利用しているほか、地域産業をモチーフにした新デザインも採用している。

大理石の柱など価値のあるものはそのまま残している

傷んでいた大理石の壁はベンチとして再利用。メインエントランス横の大時計のからくりは17年前から故障のため停止していたが、新たなキャラクターとして川口市のマスコット「きゅぽらん」や川口市の文化財である江戸袋の獅子舞やまねき猫を採用して再稼働させる。

傷んだ大理石の壁はカットしてベンチとして再利用
入口の大時計のからくりも17年振りにリニューアルして再稼働した

外壁には大きさが9.6×16.8m(約762型)で、埼玉県最大とする大型LEDビジョンも設置し、一般広告のほか、災害時の情報発信なども行なう。

外壁の大型LEDビジョン

地域の産業(鋳物・安行の植木)をモチーフにした新デザインとしては、川口鋳物工業協同組合の協力のもと、鋳物のデザイン性を実感できるサインを製作。各階のエレベーターホールに設置している。メインエントランス内では、「安行の植木」に着想を得たグリーンウォールを設置した。

鋳物のデザイン性を活かしたエレベーターホールの表示
メインエントランスのグリーンウォール

施設に駐車場は備えていないが、川口駅からはペデストリアンデッキで接続され、徒歩90秒の立地で、高い利便性を誇る。

川口駅と直結

施設には、埼玉県初出店8店舗を含む、全94店舗が入居。アパレルから生活雑貨、家電、アミューズなど、日常使いから特別なお買い物まで対応する物販・サービス店舗が出店する。地下1階にはフードコートや食物販店、屋上にはLAテイストのバーベキュー施設「WILDBEACH KAWAGUCHI」など、飲食機能も充実する。

地下1階:フードコートと食物販

地下1階にはフードコートや、スーパーマーケット、生鮮三品、グロサリー、惣菜店、和洋菓子店など、全30店舗が出店する。

食物販エリア

フードコートエリア

電源席も完備

1~3階:物販・サービス店舗

1~3階には、3COINS+plusやリサイクル食器を販売するKEYUCA、ワードローブや、シューズ・食品、雑貨などを販売するURBAN RESEARCH Store、女性向けアパレルのONWARD CROSSET SELECTなどが出店。

4~8階:中・大型店舗

4~8階は大型店舗のフロアとし、ABC-MARTやユニクロ、GU、ダイソー、ノジマ、西松屋などのほか、4階にはスターバックスコーヒーが出店する。

このほか、屋上階には300席を有する屋外バーベキュー施設「WILDBEACH KAWAGUCHI」や三井不動産が展開するシェアオフィス「ワークスタイリング」が開業する。

WILDBEACH KAWAGUCHI

シェアオフィス「ワークスタイリング」

川口市は人口約60万人で、政令指定都市を除き全国第2位の人口を誇る。人口・世帯数は増加傾向にあり、住みやすさが注目され近隣でのマンション開発も活発化している。

ららテラス川口の想定客層は、川口駅やバスターミナル利用者が中心で、年間来場者数約600万人、年間売上約170億円を目指す。三井不動産では、ららテラス川口を新たな都市ランドマークとして地域・生活圏を盛り上げるとしており、近隣で2008年に開業したララガーデン川口と合わせ、年間約300億円の売り上げ目標を掲げる。