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LINE、絵文字で「リアクション」可能に 「通知なし」で思いを伝える
2025年5月29日 11:00
LINEヤフーは、「LINE」のトーク上で任意のメッセージや画像にピンポイントにコミュニケーションできる「リアクション」機能にユーザーが持つ全ての絵文字が使用できる機能を提供開始した。メッセージに"通知なし”で思いや意思を伝えるコミュニケーションが可能となる。
LINEの絵文字は、トーク上に投稿できるが、友だちの投稿に対する「リアクション」には使えなかった。リアクションは、デフォルトの6種類(NICE、AMAZING、LOVE、FUN、BAD、OMG)のみが用意されていたものの、「もっといろいろな表現を使いたい」という要望が多く、今回すべての絵文字を利用できるようにした。
リアクションは「非通知」になるため、リアクションだけで感情を伝えやすくなるほか、大人数のクラスメイトでアンケートの投票に絵文字を使ったり、さり気なくお礼をする、仲間内でだけ通じる絵文字など、新たなコミュニケーションを実現できるという。
リアクションへの絵文字は、有料、無料、デフォルトを問わずにすべての絵文字が利用可能。また広告主による「LINEスポンサード絵文字」にも対応する。
通知せずに意思を伝える「絵文字リアクション」
LINEによれば、絵文字の利用は年々拡大しており、現在1日あたり約5,000万もの絵文字が使われているという。日本だけでも1日約2,500万文字が使われており、コミュニケーションに必須の機能となっている。
ただし、これまでのLINEのトークは、絵文字をトークに直接送る形となるため、通知も行なわれ、「さりげない返信」には向かなかった。また、多くのユーザーがいるグループだと、絵文字を返すと全員に通知が飛んでしまうなどの使いにくさがあったという。
今回対応した、トークの投稿に対する「リアクション」の絵文字は、通知されないため、「読んだこと」と「自分の感情や意思」を気軽に伝えられるようになる。
これまでのLINEのリアクションは、NICE(いいね)のほか、AMAZING、LOVE、FUN、BAD、OMGの6種類のデフォルト絵文字しか使えなかった。そのため、思いを伝えるには物足りないといった意見があったという。
また、LINEが持つ利用データでは、日本では5割以上が「いいね(NICE)」が使われており、使いたい表情の“偏り”は課題と認識していたという。この6種類の絵文字によるリアクションは、動画サービスの「LINE VOOM」由来のもので、LINEには2021年8月から追加された。VOOMの動画コミュニケーションのための絵文字を、トークにも応用しているため、「表情のバリエーション」への不満や使いにくさが存在していた。
そこで今回、すべてのLINE絵文字をリアクションとして活用できるようにした。スヌーピーやおぱんちゅうさぎ、ちいかわなどの世界的IPやLINE独自の絵文字、LINEスタンププレミアム(月額240円~)契約者向けの有料絵文字などのすべてが利用できる。なお、「スタンプ」は絵文字としては利用できない。
リアクションは、投稿をタップすると絵文字が表示され、使える絵文字を選んで投稿するだけ。なお、1つの投稿に対して複数の絵文字を設定することはできず、1人1つだけとなる。ユーザー調査の結果などから、シンプルに1つのほうが使いやすいと判断したという。